事業概要
小畑建築設計蔵
- 代表者名
- 小畑公寛
- 創業年月日
- 平成27年10月6日
- 事業内容
- 設計・工事監理・施工管理
- 事務所所在地
- 鳥取県東伯郡湯梨浜町小鹿谷264 弐番蔵
- TEL・FAX
- 0858-32-2912
- kura.obata@gmail.com
管理建築士紹介
管理建築士 小畑公寛
1921年(大正10年)築の空き家を購入し居住。自宅を国登録有形文化財とする。 敷地内に建つ土蔵を改装して、設計事務所を開設。
「豊かな体験をすること、地域の特色を理解すること」を心がけています。 “家族との時間確保”と“したい事”のあいだで葛藤しています。
- 趣味
- 和太鼓・建物の調査・お茶・友人の活躍を見ること
- 資格
- 二級建築士
- ヘリテージマネージャー(地域歴史文化遺産保全活用推進員)
- 著作・文化財申請
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- 本市橋家住宅に関する復元的研究 2005年(平成17年)(鳥取県中部地方の近代和風住宅の特質に関する考察)
- 倉吉市指定有形文化財旧牧田家住宅保存修理工事報告書 2019年(平成31年)特論「主屋及び付属屋に於ける番付の考察」「旧牧田家住宅の小屋組みについて」
- 国登録有形文化財(建造物)申請にかかる図面及び所見作成「米原家住宅」「矢城家住宅」「齋尾家住宅」「旧富士市橋家住宅」
- 講演
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2013年 - 倉吉市生涯学習講座「知られざる倉吉建築物語」講演「倉吉地方における民家の地域性」~農家型民家を中心に~
2017年 - 国登録有形文化財登録証伝達式及び齋尾家限定公開解説
2018年 - 国登録有形文化財齋尾家住宅限定公開解説~年2回
- 北栄町図書館「郷土史入門」講演「国坂齋尾家住宅について」
2019年 - 鳥取市尚徳大学「郷土コース」講演「鳥取地裁と有隣荘に縁深い県中部の近代建築」
2021年 - 倉吉市立西中学校「キャリア教育(社会人に学ぶ)学習」講師
2022年 - 鳥取県指定保護文化財高田酒造(高田家住宅及び醸造施設)限定公開解説
- TV出演
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2020年 - 鳥取中央有線放送株式会社(TCC)出演「家主の想いをつなぐ~建築家・小畑公寛~」
- 主な仕事
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2020年 - 国登録有形文化財(建造物)申請にかかる図面及び所見作成「米原家住宅」「矢城家住宅」「齋尾家住宅」「旧富士市橋家住宅」
設計士の想い
建物と対話する設計
―伝統から学び、現代に活かす―
私は、鳥取県の“伝統的な建物”に興味を抱き、19歳から調査活動を続けています。江戸時代末期から昭和初期にかけて、日本各地で人や物の動きが活発となり、当地でも職人の気骨を詰め込んだ華やかな建物が建てられました。“伝統的な建物”とは、このような土着的・方言的な特徴を備えた建物のことです。一般的に古民家と呼ばれる建物の中にも、こうした建物が含まれています。戦後、失われてしまったものも多くありますが、良質な建物も未だ残っています。
一方で、「古い建物は住みにくい」と、修繕や改築といった存続の手段を持たず、無造作に解体されてしまう事例も多く見てきました。私が最も多くの時間を費やし調査した伝統的な民家も、所有者を失い2014年に解体されました。自分の無力さに涙が止まりませんでした。
私は「出来ない」という言葉が嫌いです。出来る方法を考え、実現するためには職人さんにも相談して方法を探ります。築年数を重ねた建物には難しい事象の起こる可能性がつきものですが、そうした可能性を整理したうえで、より良い方法をご提案するように努めています。このため、改修工事では調査を重要視しています。部屋の中は勿論、床下や屋根裏にも潜って、様々な可能性を探り出します。これらによって、隠れていたモノを活かす提案も可能となっていきます。さらに、これらは経験として蓄積できます。しかし、それでも想定外は避けられません。そうした場合は、お施主さんへ報告・提案・相談をし、方針を決定していきます。
私は「伝統的な建物(土着的・方言的な特徴を備えた建物)を活かせる設計士となること」を目標に業務を行っています。同時に、そうした建物から学んだことを新築にも活かしています。
ただ伝統的な建物を大切にしたいだけではなく、
そこでの暮らしを実感したことがない世代にも魅力的に感じられる空間へと昇華させたいと考えています。
2020.05.06 小畑公寛